見てきました!


■見てきました! その1

 国立新美術館で、オルセー美術館展をやってます(2010年8月16日まで)。この展覧会の目玉は、だれがなんといおうと(つまり個人的に)、モネの『日傘の女』ですよ!

 そうです。召しませMoney!2で、圭介が手に入れたことになっている、ずばりそのものの絵画が、オルセー美術館から、日本に来てるんですねー。すばらしい。ってことで、もちろん見てきましたよ。

 いやあ、印象派の絵画が100点以上集められていて、印象派好きには、たまらない展覧会ですよ。モネ、ピサロ、セザンヌ、ロートレック、スーラ、ゴッホ、ゴーギャン、モロー、ルドン、ルソー、ドニ……等々、いまパッと名前を思い出すだけでも、こんなに! 本当はもっとたくさんの画家の絵が集められてます。これだけの作家たちの絵画を見て、わたくし改めて感じました。

 やっぱり、モネが格別にいい!

 ゴッホもすばらしいと思いますよ。ゴーギャンもセザンヌも。でも、モネは格別です。ほかの作家の絵だって感心するし、心に響いてくるものもあるんですが、モネとはなにかが違う。モネの絵の前に立ったときだけ、なんかこう、うっとりするっていうかな。

 召しませMoney!2で、圭介がモネの『日傘の女』の前に立ったとき、すっかり心を奪われ、作中では「モネの絵に初恋をした」と表現しました。まさに、そんな感じですよ。好きな絵の前で感じるのは、恋に近い感情なのかも。もちろん、人間の女性に感じる恋とは違うけど、脳の中のホルモンバランスというか、シナプスの回路というか、なにかが類似してるんじゃないかな。

 話は少し変わりますが、展覧会の照明って、もうちょっとどうにかならないものでしょうかね。絵画の劣化を防ぐために、紫外線などを発しないランプを使うのは当然のこととしても、いささか色温度が低いように感じる。絵画って(写真もそうですけど)、照らされている光の具合で、印象がすごくわかってしまうのです。もう少し太陽の色に近いランプを使えないものでしょうか。

 たとえば、何度も例に出しているモネの『日傘の女』なんか、明るい日中の風景のはずなのに、まるで夕景のような印象でした。日が落ちてきたんだから、日傘はいらないんじゃない? と傘を差している女性にいいたくなる(苦笑)。

 モネが『日傘の女』を描いたとき、彼のアトリエはもっと明るかったはずです。彼のモチーフは光であり空気であるわけだから、そのときの空気まで再現しろとはいわないけど、もう少し、作家がその絵を描いたときの『光』に近づけてほしいのですよ。あんな暗くて、色温度の低いランプを使わなくたって、紫外線などの有害光をカットするのは、いまの技術なら十分に可能なんですから。

 なんて、照明に文句までいいたくなるのは、モネだけなんですよ。本当にぼくはモネが好きらしい。東京近郊にお住まいならぜひ、そうでなくても、フランスへ行くよりずっと安く見られるので、ご興味のある方は足を運んでみてください。圭介が一目惚れした絵画を、あなたも目の前で見られますよ。

 詳細は、下記のURLからどうそ。ちなみに、入場料は1,500円(当日の一般)ですが、下記URLにリンクのある割引券を印刷して持っていくと、お一人様100円引きになります。もちろん、ぼくは持っていきました。彼女の分を含めて2枚ね(笑)。

2010年5月26日(水)〜 8月16日(月)




■見てきました! その2

 いまごろっていうか、いまさらっていうか、iPadを見てきました。いや、触ってきたというのが正しいな。画面にタッチしながら操作するOSですからね。

 じつは、iPadって、そーんなにほしいとは思ってなかったんですよ。Appleの会長が、魔法のような技術とかなんとかいえばいうほど、ほんとかよー。宣伝うまい人だな。と、持ち前の疑り深い性格が頭をもたげましてね(苦笑)。

 そんなこんなで、いまごろ触ってきたんですが……

 いい! すばらしい! さすがに魔法の技術とは思えないけど、想像してたよりはるかにいいものでした。iPhoneでは、どんなにがんばってもうまく打てなかったソフトウエアキーも、あれだけ画面がデカイと、ペタペタ打てちゃう(本当にペタペタって感じです)。

 しかも、画面の液晶が、IPS方式という、視野角が広いタイプで見やすく美しいのです。ぼくはデスクトップで使っている液晶も、当時まだ高価だったIPS液晶を選んで買ってるくらいなので、液晶の表示品質には、ちょいとうるさいのですが、iPadの液晶は合格ですよ。おそらく、同価格帯のノートパソコンどころか、20万円クラスの、高価なノートパソコンにも引けを取りません。(液晶だけはね。処理速度とかは、もちろん高価なノートパソコンの方が上ですよ)

 そしてそして、肝心のタッチオペレーション。マイクロソフトがやると使う気にならないのに、Appleがやると、なんであんなにスムーズで洗練されてるんですかね? OSでの制御がすごくうまいんでしょうね。ちょっとSFっぽい。映画のスタートレックを思い出しますね。エンタープライズのブリッジで宇宙船を操作してる気分といったら大げさだけど(笑)。となりで、ぼくがiPadを操作するのを見ていた彼女さまも、へーとか、ほーとか、いいながら感心してました。

 困ったなー。ほしくなっちゃったー。モネは買えないけど、iPadなら買える(笑)。

 ああ、そうそう。新しモノ好きは、わが家の宿命であり運命であり、また呪われた血でもあるので、親父までぼくに「iPadってどうなんだ? 16ってなんだ?」とか、聞いてくる始末(苦笑)。親父のいう16ってのは、たぶんSSD(ソリッドステートドライブ)の容量(16ギガバイト)のことだと思うけど、そんなんで使いこなせるのかよ親父……と思ってましたが、触ってきてわかった。iPadは子供と年寄りにも……いえ、子供と年寄りにこそ最適です。

 Appleの会長であるスティーブ・ジョブズの夢は、だれにでも使えるコンピューターを作ることだけど、iPadで、やっと夢の第一歩を踏み出したのかもしれませんね。


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