お出かけ写真日記 京都編
科学エッセイを、ちょっとお休みして、今回は写真日記だよ〜。
まず最初に告白しよう。ぼくは日本人のくせに日本史に弱い。
うーむ。われながら困ったモノだと思うけど、その知識の欠落に対して、ぼくなりに言い訳はある。高校生のときの日本史の教師が学校を出たてのルーキーで、しかも、まるでやる気のない野郎だった。これで授業がおもしろいわけがない。実際、ヤツの授業は、教科書の朗読会でしかなかった。
それとは対称的に世界史の教師はベテランだった。しかも世界史を教えるのが天職のような人で、その授業は、まるでエンターテインメント小説を読んでいるようにスリリングだった。とくによかったのは、彼が中東に詳しいことだ。イスラムの歴史に対して、偏見なく学べたのは、彼のおかげだろう。
というわけで、世界史、それも中東の歴史に関しては、高校生のころからずっと興味を持って調べているので、まあ、そこそこ知識があるほうだと思うけど、日本史に関しては高校生のころから、お寒い限りなのだ。
と、独白はこのくらいにして、そろそろ本題に入ろう。じつは今週の初めに(日曜日から月曜日にかけて)、京都を旅してきた。旅なんて言うとカッコいいけど、まあ、ふつうの旅行です。しかも一泊二日だから、ちょっとせわしない。
事の発端は、彼女が京都の桜を見たいと言い出したからなんだ。思えば、仕事の休みがなかなか合わず、彼女とは遠出をした記憶がない。だから、その罪滅ぼしってわけでもないけど、今回はぼくが仕事を断って、彼女のスケジュールに合わせることにした。
というわけで、京都旅行の写真をお見せしよう。人のデートの写真を見せられてもつまらないと思うけど、まあ、お付き合いいただきたい。
まず、その日は朝から大騒ぎだった。彼女が、どーしても、新幹線のN700系に乗りたいと言うのだ。のぞみ号のN700系が走っているのは、朝の六時台だったから、なんと六時半ごろに東京を発ったのだ。前の晩、朝早いから早く寝ろといわれたけど、もともと夜型の人間が、急に眠れるわけもなく、ほとんど寝ていない状態で新幹線に飛び乗ったのは言うまでもないことだった。
さて、そんなわけで、朝の八時半ごろには京都に到着。すごいなあ。京都って、東京から通勤できるジャン。いや冗談はともかく、京都について、まずは祇園四条に向かった。あとでわけを話すけど、この駅のロッカーに荷物を預けておきたかったからなんだ。で、荷物も無事に預けて、外へ出ると、そこは橋だった。
写真1 祇園四条から見た鴨川
おおっ、これが鴨川か! べつに、ただの川だな(笑)。
なんで祇園四条で荷物を預けたかったかというと、じつは京都には、ぼくの小説の読者の方がいて、彼には誤字脱字の修正で、いつもお世話になっていた。それが縁で親しくなり、去年、彼が彼女と東京へ来たときに、ぼくも彼女を連れて行って、一緒に楽しく食事をしたのだ。
で、こんどは、ぼくらが京都へ来たってわけ。彼は彼女と結婚したので、そのお祝いを持っていったのだけど、荷物をもったまま観光するわけにもいかず、夜に食事をするあたりで荷物を預けておきたかったのだ。
まあ、それはともかく。ぼくにとっても、彼女にとっても、久しぶりの京都だ。それはいいけど、とにかく寒い。なんだこの寒さは! 桜を見るどころの騒ぎじゃないぞ!
でも、来ちゃったモノはしょうがない。がんばって観光するのだ! というのは、彼女さまの意気込みであって、ぼくはそうでもないのだった(笑)。正直に言って、あまり観光は好きじゃない。ぼくは「旅」が好きなのだ。ここに、ぼくと彼女とでは、大きな認識の違いというか、意見の相違があるわけだが、まあともかく、観光するのだ。
事前の計画では、午後から京都の読者夫妻と合流し、平安神宮から円山公園と八坂神社あたりを回ろうかなんて話になっていたので、午前中のぼくらは、祇園四条の目の前とも言える八坂神社をスルーして、まず南禅寺に向かうことにした。前日の行動計画で、むかしの水路を見たいというぼくの意見が聞き入れられたからだ。
が!
ぼくは「旅」がしたいのだった。だから、南禅寺に向かう途中で見つけた、花見小路というところに目がとまり、そこに迷い込んでみたくなった。観光をしたい彼女さまも、花見小路の雰囲気が気に入ったらしく、文句を言わずに付いてきてくれた。しめしめ。
写真2 花見小路通り
まだ朝ですから。人通りもまばらです(苦笑)。でも、こんな朝っぱらから、観光客らしき若い女性の姿が目に付くのは、さすが京都ですな。これが巣鴨だったら、バーさんしかいないぜ。ぼく、なんか京都好きかも(笑)。
とはいえ、ぼくはすぐに脇道に逸れる癖があって(エッセイを書いててもそうですな)、さっそく裏道へ入ってみた。というか、ほとんど無意識で、裏道に入っていくのであった(苦笑)。
写真3 花見小路通りの裏道
写真4 これまた花見小路通りの裏道
いい感じジャン。これこそ京都って気がしない?
写真5 屋根の上の神さん
京都の家には、屋根のところに、こんな神さんがいますな。魔除けでしょうな。なんて具合に、裏道をぶらぶらとさまよっていると……
写真6 ラブホテル街
いきなり、ラブホテル街に迷い込みました(笑)。いやあ、これも日ごろの行いのなせる技ですかね。いい場所を見つけたなあ。これでもう、京都に来ても大丈夫。いつでもご休息できますぜ。うひひ。
すると……
なんかラブホテル街の中に、神社らしきモノを発見。いや、「らしきもの」じゃなくて、神社そのものです。お名前は安井金比羅宮と言うらしい。
写真7 安井金比羅宮
おっ、桜も咲いてますよ! 彼女さまは、やっとお目当ての桜とご対面して、喜んでおります。ぼくも桜の写真をパチリ。
写真8 京都で見た最初の桜
いかがでございましょう? 少し逆光気味で撮るのがポイントよ。花びらが透き通って見えるからね。この日は、寒い上に雲が多かったんだけど、ぼくが写真を撮ろうとすると、スッと光が射し込む。われながら、天性のフォトグラファーですな(笑)。
ところで、この安井金比羅宮。神内の説明を読んでいると、なんと悪縁切りで有名な神社だそうな。なんか、うちの常連さんである七転八起さんが喜びそうな神社だな(苦笑)。しかしまあ、悪縁切りの神社が、ラブホテル街のど真ん中にあるっていうのも、なんかシュールね(笑)。
写真9 安井金比羅宮のお札 なんかポンキッキの茶色いモシャモシャしたヤツみたい。
こんな風に、お札を石に貼り付けるみたいですよ。悪縁にお困りの方は、ぜひどうぞ。
さて、こんどこそ南禅寺へ向かうのだ。金比羅さまをあとにしてラブホテル街を抜けいくと、なんか煉瓦のトンネルを発見。また寄り道する〜。
写真10 インクライン
彼女さまに言わせると、ここは桜の名所としても有名な場所なんだとか。すいません、ぼくははじめて知りました。
写真11 インクライン
写真12 インクライン
残念ながら、まだ桜には早かった。では、こんどこそ南禅寺へ!
写真13 南禅寺まえの桜
南禅寺の前には、なかなか立派な桜が咲いておりました。でも、ぼくはコケの方が印象深かったので、そっちの写真ばかり撮ってた。
写真14 南禅寺の苔
写真15 南禅寺の苔
苔ばっかり撮っててもしょうがないので、水路に向かいます。ちなみに、南禅寺そのものは、観光客がたくさんいて、写真になりません。彼女さま情報によると、そもそも、このお寺は紅葉のときが美しいそうですな。
写真16 南禅寺
まあ、お寺に行って、寺の写真が1枚もないってのもなんなので、せめて屋根だけでも(苦笑)。
写真17 南禅寺の水 水が好きなの〜
写真18 南禅寺の水路閣
おまっとさんです。やっと水路閣に到着。なんか、古代ローマみたいだよね。好きだなあ、こういうの。こちらも観光客がたくさんいて(人のことは言えないが)、人が写り込んでしまうため、写せる角度が自然と限定されてしまう。ちょっと残念だけど、しょうがないよね。
写真19 南禅寺の水路閣
写真20 南禅寺の水路閣
ここらで、お昼です。京都らしく湯豆腐でも……と言いたいところですが、ディナーが湯葉料理の予定なので、湯豆腐屋さんはスルーして、なんか、とくに珍しくもない、和食のファミレスみたいなところに入っちゃいました。あんまり美味しくなかった(涙)。
で、気を取り直して、こんどは平安神宮へ。
写真21 平安神宮の大鳥居
ここで読者夫妻と合流です。お久しぶり〜。お元気でした? なんて会話をしながら、平安神宮へ向かったんだけど、このクソ寒いのに、すごい観光客で、写真なんか撮れやしない。まあ、久しぶりの再会で、写真を撮るの忘れてたってのもあるんだけどね(笑)。
ところで平安神宮と言えば、明治時代に、平安京遷都1100年を記念して建てられたのは、みなさんもご存じの通り。平安京の大内裏にあった朝堂院を縮小模型にしたのが平安神宮なのだ。
ときは784年。桓武天皇は、長岡京での心穏やかでない日々に嫌気が差して、文字どおり「平安」の都を作るべく、平安京を造営した。
では応天門をくぐり、ときの朝堂院へ。ここには、京都を守る四神がいる。東は青龍、南は朱雀、西は白虎、北には玄武。そして、目の前にある大極殿に天皇がいて、そこで政務を司った。大極殿の上から、応天門の方を振り返るように見ると、ほら、そこには当時、天皇の勅を待つ臣下たちが、ずらーっと並ぶ姿が脳裏に浮かび……って、聞いてらっしゃいます? ねえ、彼女さまってば。
えーと、なんか彼女さまは、お守りとか買ってらっしいます(苦笑)。まあ、観光客でごった返すところで、平安の都に思いをはせろと言う方が無理な話か。だいたい、日本史に弱いぼくは、この程度の説明しかできなかったしね。
じゃあ、大極殿をあとにして、神宮の裏の庭へ行きましょう。こちらは有料でございます。
写真22 平安神宮の神苑
すいません、この写真は偽物です(笑)。いや、ぼくが撮った写真に間違いないんだけど、じつはこのときばかりは、空がどんよりと曇っていて、絵にならなかったんだ。だから、京都に到着してすぐに撮った、祇園四条の空を合成してみました。よく見ると池に映る雲と、空の雲が一致していません。フォトグラファーって嘘つきよね(笑)。
さて、平安神宮の観光も終わり、そろそろぼくは電池切れ。なにせ、前の晩はほとんど寝てないのに、朝から見知らぬ土地を歩き通しだからね。疲れた〜。お茶しようよ。ってことで、八坂神社の方まで戻って、そこのスタバに入りました。東京のスタバも京都のスタバも味は同じ(当たり前か)。なんかホッとしますな。
このあと八坂神社を見て、円山公園に行って……というつもりだったけど、もうマジで疲れちゃって、八坂神社はパス。円山公園のしだれ桜だけ見ましょう。
写真23 円山公園のしだれ桜
この写真も、ちょっと嘘です。東の空の色を強調してあります。夕日の当たった桜と、まだ青い色が残る東の空の対比が美しかったから、そのときの気分をよりわかりやすく表現するために、コンピュータの力を借りてみたって感じかな。
でも、彼女さまが言うには、むかし見たときに比べて、ずいぶん枝が切り落とされているそうです。かなり病んでいるごようす。円山公園の名所であるこの桜も、そろそろ寿命なのかもしれませんな。晩年とはいえ、その姿を見られてよかったよ。桜さん、咲いていてくれてありがとう。
さあ、もう観光はいいや。疲れたし、お腹も空いた。ゴハンにしましょう!
写真24 引き上げ湯葉
ってわけで、読者ご夫妻の案内で、引き上げ湯葉のお店へ。おいしく湯葉をいただきました。ありがとうございます。いつもいつも、誤字脱字の修正でお世話になっているばかりか、湯葉までご馳走になっちゃって、どーしましょう。なんて言ってたら、早く新作を書いてくださいだって。ギャフン(笑)。
湯葉をいただいて、少しばかり気力も回復してきたので、もう一箇所、木屋町の桜のライトアップを見に行ってきました。
写真25 木屋町の夜桜
ここも、まだ早かったね。ってわけで、もうマジで限界です。ここらで旅の初日はお開き。読者さまご夫妻に、ホテルの近くまで送っていただいて(重ね重ね、ありがとーう)、名残惜しみつつ、お二人と別れしました。
ホテルのバスタブにお湯を溜めて、ゆっくりお湯に浸かる。ふう、生き返るね。今日は本当に寒かった。身体を温めてからベッドへ潜り込むと、ぼくは、深い深い睡魔の谷へ落ちていった。
そして翌日。
写真26 ご存じ京都タワー
晴れ男パワー全開! ド・ピーカンですよ、お嬢さん! 雲ひとつないよ。しかも、昨日の寒さが嘘のように暖かい日差し。ちょっと歩くと汗ばむくらい。ステキ! やっぱり旅はこうでなくっちゃね。
話は前後するけど、写真26の京都タワーを撮影する前に、ぼくらは朝食を食べに行った。ホテルの部屋で、さあ、朝食をどうしようかしらねと、彼女さまがガイドブックをパラパラめくっていらっしゃるとき、パッと目に付いたお店が、イノダコーヒーというお店だったので、そこへ行きたいって提案したら、あっさりOKが出た。ぼくの「無計画な旅が好き〜」が、彼女にも徐々に伝わってきたらしい。いい傾向ですな(笑)。
いえね、じつは、彼女はすごい計画好きで、この旅行の前も、あそこへ行って、ここへ行って、どこで買い物して、なんて思い描いていらっしゃったのだ。ぼくは、そーいうのが苦手で、現場(?)で、そのときの気分で決めるのが好きなんだよね。だから、行く前は意見が合わない合わない(笑)。
写真27 イノダコーヒー
で、話は戻って、イノダコーヒー本店でございます。こちらでは、彼女さまが注文した1200円の「京の朝食」が美味しゅうございます。念のため申し上げますが、「京の」は、誤字じゃございませんよ。本当に京都の京って書いてあったんだもん。
写真28 イノダコーヒー名物(?)、京の朝食
なーんか、オヤジギャグな朝食セットだねえ(笑)。味はホテルのスクランブルエッグって感じ。ちなみにぼくは、ミートローフを頼みました。
写真29 メニューのミートローフ
こういうのが来るはずでなんですが……
写真30 運ばれてきたミートローフ(らしきもの)
実際に来たのはこんな感じのモノ。お味の方は……えーと、他人さまの悪口は言いたくないので言いません。ただ、歯の悪い人は遠慮した方がいいと思われます。入れ歯の人とか(苦笑)。
そりゃそうと、こちらのイノダコーヒーさん、ジャンボシュークリームが名物みたいですよ。せっかくだから頼んでみました。
写真31 巨大なシュークリーム。キャベツみたい
どう? 奥のコーヒーカップで大きさがわかると思うけど、本当にデカイ。朝食を食べたあとに頼んだから、店員さんに、ふつうのシュークリームの4、5個ぶんありますよって、心配されちゃった。ご心配いただいたとおり、全部は食べきれませんでした。ごめんなさい。でも、この大きさで550円だったから、つい頼みたくなっちゃったのだ。
写真32 錦小路の市場 京の台所だそうです
イノダコーヒーを出てから、錦小路の錦市場へ。ここは京の台所なんだそうですよ。ここで彼女さまが、ちりめん山椒をお買い求めになりました。大好きなんだよね。ちりめん山椒。ぼくは、そんなに好きじゃないんだけど……
錦市場での買い物がすんだら、京都駅へ行って荷物を預けました。やっと身軽になって……あ、そうだ。じつは、初日の写真はすべてデジタル一眼レフで撮ったんだけど、翌日はG10という、コンパクトなデジタルカメラで撮ってます。このエッセイで言うと、京都タワーの写真からG10ですよ。前日は、後半になると、カメラの重さも辛かったんだよね。やっぱり旅は身軽でなくっちゃ。
さて。またまた話は前後しますが、イノダコーヒーで今日の予定を相談しているとき、彼女は嵐山に行って桜を見たいと思ってらしたようなんですが、ぼくは二条城に行きたいと提案したんだよね。だって、桜にはまだ早かったし、それに人の営みを見る方がいいよね。日本史には弱いけど、歴史好きの血が騒ぐのだ。このころには、彼女もあきらめの境地に達したらしく、ぼくの行きたいところへ、どこへでもって感じになっていた。ところが、店を出る前に、急に竜安寺に行きたくなって行き先を変更したら、さすがに、こんな無計画な旅行ははじめてだと笑ってた。楽しいよね、無計画な旅行って(笑)。
写真33 竜安寺
で、竜安寺でございます。枯山水で有名なお寺ですな。いやあ、残念なことに、ここってば、いま内装工事中で、いまいち、いい角度から撮れなかった。
写真34 竜安寺の枯山水
こんな感じでございます。でもね、桜はいいのがありましたよ。
写真35 竜安寺の桜
ね、いい感じでしょ。あと、こんなのも。
写真36 竜安寺の桜
こちらは、お寺の屋根を入れて見ました。いやあ、G10って、よく撮れるよねえ。さすが、ぼくが選んだカメラだ。って自画自賛してみたりして(笑)。
冗談はともかく。ここでも苔がいい感じだったので何枚か。
写真37 竜安寺の苔
写真38 竜安寺の苔
写真39 竜安寺の苔
写真40 竜安寺の屋根 お寺の屋根が好き(笑)。
竜安寺の池にも、桜が咲いていたので、パチリ。
写真41 竜安寺の桜
では、こんどこそ二条城へ!
写真42 二条城の門
さすがに観光客が少し写ってます。
写真43 二条城の屋根
やっぱり屋根好き? いやいや、観光客が写らないようにすると、必然的にこういうカットに。
ここ二条城では、日本史に弱いながらも、彼女に幕末の話なんかしながら回ってみました。そのくらいは知ってるぜって感じで(笑)。でも、やっぱり、人の営みはいいよね。
二条城を出ると、まわりの庭に、抹茶を出してくれる離れがあって、そこで和菓子と抹茶をいただきました。なんか、のんびりした時間が流れますな。
写真44 抹茶
うーむ。さすがにG10では、うまく撮れなかった。レフ板が欲しいよ(苦笑)。
このころになると、彼女さまも、すっかり、ぼくのやり方に慣れて、抹茶を飲みながら、心洗われる気分だわと言ってました。冗談で、それは全自動洗濯機ですかと聞いたら、心は、たらいでゴシゴシ洗うのがいいそうで……ホントに?
いや、冗談はともかく。やっぱり、旅ってこうでなくっちゃね。ぼくもやっと、観光じゃなくて、旅をしている気分になってきましたよ。
余談だけど、二条城に(二条城だけじゃないけど)、こんな看板が。
写真45 看板(たき火、たばこ、禁止って書いてある)
だれが、たき火なんかするんだよ! って思いませんか? こんな看板を撮るのに、日中シンクロ(という撮影テクニックがあるのだ)まで使っちゃったよ。
さあ、今回の旅も、いよいよ後半。最後は高台寺へ行ってきました。二条城でのもっとも有名な舞台が幕末(大政奉還ですな)なら、高台寺は桃山時代の終わりですな。
高台寺も外観は観光客が一杯なので、こちらも部分カットを。
写真46 高台寺の竹林
竹林です。やっぱ竹林はいいよ。
写真47 竹林の道
竹林の道が逆光でいい感じ。
写真48 竹林の道
写真49 圓徳院
こちらは、秀吉の没後に、ねねさま(北政所)が晩年を過ごしたところ。
写真50 圓徳院の庭
もう日が陰って、いい写真は撮れません。でもお庭を見下ろす縁側の角がいい感じだったので、パチリ。
ふう……前の晩はぐっすり眠ったせいか、初日ほど疲れは出なかったけど、さすがに、これだけ回ると疲れますな。お腹も空いてきた。なにを食べようか……と思ったら、ラーメンが食べたくなっちゃった(笑)。ぼくがラーメンと言い出したら、彼女もラーメンが頭から離れなくなったらしく、二人でラーメン屋を探すこと数分。見つけました。京都で、ふつうの醤油ラーメン食べちゃったよ(苦笑)。
写真51 ラーメン
すいません。食べ始めてから、写真を撮らなかったことにハッと気づいたので、食べかけの写真です。これが本当に最後。このあと、京都駅に戻り、じつは新幹線の時間がギリギリだったことに気づいて(だから無計画旅行なんですが)、なんだ、けっきょくラーメンくらいしか食べてる時間なかったねと笑いながら、新幹線に飛び乗ったのでした。彼女さまは、最後のお土産を買う時間がなくて、ちょっと残念そうだったけど、なかなか充実した旅で、ぼくは楽しかったな。
そうそう、最後になったけど、今回は読者ご夫妻のおかげで、美味しい湯葉料理もいただけました。彼らは関西人らしく、話がおもしろいんだよね。なんか、夫婦漫才を見ているみたいだった(笑)。本当に感謝感激。この場を借りて、お礼を申し上げます。
というわけで、お出かけ写真日記は終了。お粗末様でした。
Copyright © TERU All Rights Reserved.