最近のこととか


 みんな、かぐやが送ってきた、ハイビジョンの映像見た? 地球の出と、地球の入り。いやあ、やっぱりハイビジョンはいいよね。テレビ放送がハイビジョンになって、女優さんや女子アナは化粧が大変になったとか聞くけど、月面はハイビジョンがいいですな。

 このまま、かぐやの成果について、詳しいエッセイを書きたいところだけど、それはまだお預け。だって、やっと観測の準備が整ったばかりだからね。本格的な観測はこれから。楽しみだね。ぼくは自然科学が好きで、中でも天文学に強い興味があって、さらにその中で、惑星探査が一番好きだから、本当に楽しみにしている。

 がんばれ、かぐや!

 さて、38万Kmかなたにいる探査機にエールを送ったところでなんだけど、今回は気楽なエッセイを書いてみようと思う。ぼくの独り言みたいなエッセイになりそうだけど、まあ、ひとつお付き合いくださいな。

 まずは、召しませMoney!のゲーム化について語らねばなるまい。といっても、ゲームの紹介ページに書いたとおりなんだ。ten†crossさんという団体から依頼を受けてから、せっせとシナリオを書いてました。けっこう書いたと思うよ。新たに書き下ろした分だけで、中編小説ぐらいあるんじゃないかな。

 じつは、このエッセイを書いているいまも、制作過程で発生した問題点に対応する修正や、選択肢を間違えたときのヒントコーナーを書いている最中だったりするんだよね。まあ、メインのシナリオは完成したので、ぼくは落ち着いてるけど、制作のten†crossさんは、いますごく大変みたい。

 さて。そのメインのシナリオだけど、基本は原作通りです。それにいろんな選択肢が出てきて、いくつかのバリエーションが加わったという感じ。すでに完成している作品の、バリエーションを作るという作業は不思議な経験だったよ。みなさんも、圭介のサクセスストーリーしかご存じないわけで、また、それこそが召しませMoney!なのだよね。

 ところが、ゲームにするには、失敗する圭介も書かなきゃいけない。いわゆるバッドエンドですな。しかも、物語の初期のころと、物語が進んでからでは、失敗するにしても規模が違う。当然、物語の後半の方が、失敗の規模がでかい。すでに圭介は大金持ちになっているからね。

 契約上、シナリオの内容を明かすわけにはいかないんだけど、圭介のすごくカッコいい逃走シーンとかあるんだよ〜。なんとFBIから逃げるのだ。もしゲームを購入してくれたら、ぜひバッドエンドを探していただきたい(笑)。

 さらに、書いているうちに、単なるバッドエンドではなく、原作とは違うけど、必ずしも悪い結果ではないエンディングも書きたくなって、制作元のten†crossさんに提案した。ten†crossさんは、それを「ノーマルエンディング」と呼んでいるけど、もしかしたら、ハッピーエンドかもしれない……なんて思えるエンディングもあるよ。そういうエンディングの中には、なかなか探すのが難しいのもあるけど、別にイジワルじゃないよ。簡単すぎたらおもしろくないもんね(笑)。

 というわけで、ゲームのシナリオも、すべて、ぼくが書き下ろしているので、原作のファンの方も、安心してプレイしていただけると思います。

 というのは、召しませMoney!は、荒唐無稽なフィクションではあるけど、その物語の構築には、ぼくなりのロジックがあるんだ。そもそも、フィクションとは、「もし、〜だったら」という発想で作られるものだけど、それはロジカルでなければならないんだよ。

 で、なにが言いたいかというと、そのロジックの違いこそが、作者の「味」だと思うんだよね。同じ「もし」からはじまっても、作家によって物語が変わるのは、彼や彼女の中にあるロジックが違うからだよ。召しませMoney!のゲームシナリオは、すべてTERUのロジックで書かれている。だからこそ、原作のファンも安心してプレイできると思うわけ。どんなに状況が変わっても、圭介は圭介らしく、麻里は麻里らしく振る舞っている。それこそ、ぼくのロジックなのだ。

 逆に言うと、制作元のten†crossさんには、いろいろワガママを言ったかもしれない。作者として妥協できない部分は妥協しなかったから(苦笑)。いま、ten†crossさんは、一所懸命ゲームを制作してくださっている。いい作品になることを心から願ってます。

 話は変わるけど、今年の7月に発表した「モネの誘惑」は、いまは亡き旧PC、ケイトで書いた最後の作品だった。そして、いまのGatewayくんで最初に書いた作品が、召しませMoney!のゲームシナリオ……

 うーん。要するに、召しませMoney!ばっかり書いてるってことだな(苦笑)。

 おかげで、Blind ChordのPC版に付けようと思っている短編の執筆が進まないのだ。時間がないというのもあるけど、召しませMoney!とBlind Chordって、世界が違いすぎるから、頭が切り替わらないんだよね(苦笑)。筆さえ乗れば、あと二日ぐらいで書き上げられそうなところまで進んでるんだけどなあ……

 まあ、そんなにあわてなくても、そのうち、頭がSFモードになるでしょう。そしたら、一気に短編を書き上げちゃって、Blind Chordを、PCでも売り出します。もうちょっと待っててくださいませ。ケータイ版についてた挿絵も、すべてPC版につくから、お楽しみに!

 またまた話は変わる……というか戻るけど、PCのGatewayくん、快調です。わずか数ヶ月で不調になってもらっては困るけど、何事もないとエッセイのネタもないね(苦笑)。

 なんでもないことを、おもしろおかしく書けるのが文才だってよく言うけど、何事もないことを、何事かあったように書くのも文才かね? スポーツ新聞の見出しなんか、まさにそうだよね。こないだも、最近話題の元防衛次官のことを「○○逮捕!」なんて見出しに書いてあってビックリした。まだ逮捕なんかされてないのに。思わず近寄ってよく見たら、「逮捕!」のあとに「間近か?」と小さく書いてあった。それって詐欺だぜ(苦笑)。

 失礼。話が逸れた。

 PCのGatewayくんに問題はないけど、ただね、Windows Vistaには、問題があるかもしれない。なんかね、まだバグが多いみたい。どれも致命的じゃないけど、たまにイラつく。ぼくのGatewayくんで出るバグは、フォルダの中身(ファイル)の表示に関連するものが多い。ふつうは、前回開いたときの表示方法(アイコン表示なのか、それとも一覧表示なのか)を継承するはずだけど、これが不規則に変わってしまうんだ。いままでアイコンで表示していたファイルが、あるとき突然、一覧表示に変わっている。表示関係の操作は、なにもしていないのにだ。発生条件はサッパリわからないけど、かなり頻繁に起きる。

 あと困るのは、モニターの色が、たまにおかしくなるんだ。いや、突然変な色になるような、致命的な欠陥じゃなくて、キャリブレーターという、モニターの色を測定する装置で作った、モニター表示のための設定ファイルを、キチンと読み込んでいないみたいなんだよ。これは、PCを起動したときに起きるので、正常な色に戻すには、PCを再起動するしかない(と思われる)。これも発生条件が、サッパリわからない。気まぐれとしか思えないよ。

 あとは、ファイルを削除できないときがある。これも発生条件がわからないけど、「ファイルにアクセスできません。ほかのアプリケーションが利用しています……」みたいな警告が出て、ゴミ箱に入れられないのだ。これはXPのときも、わりと頻繁にあったな。放っておくと、捨てられるようになることもあるけど、たいてい再起動しないとダメ。

 もうひとつ。日本語入力のATOKパレット(あ、連、R漢、なんて書いてあるヤツ)を、右下に置いているのだけど、これがPCを起動すると左上に移動していることがある。キチンと数えたわけじゃないけど、三割ぐらいの確率で移動している気がするな。割と頻繁。

 と、こんな具合。ぼくの場合、どれも致命的じゃないけど、ネットを見ていると、使い方によっては、致命的なバグで困っている人もいるみたいだね。

 要するに、Vistaはいま、壮大なベータテストの最中なんだろうね。OSは複雑なシステムだから、最初から完成度の高い製品を出荷するのは難しいのだろう。ユーザーとしては、お金を払ってベータテストに参加しなきゃいけない状況に、なんか釈然としないものを感じるけれど、それを言ったら、MacOSだって同じだし、Updateは無料で提供されるんだから、まあ、致し方ないところだよ。さあ、まだVistaじゃないあなた。お金を払って、ベータテストに参加しよう(苦笑)。

 なんて冗談めかしているけど、正直に言って、ぼくはもう、XPに戻れない。デザインがXPよりずっとマシだと思うし、メイリオというフォントがとても見やすくて気に入っているからなんだ。もちろん、致命的なバグがあったら、そんなこと言ってられないけどね。まだまだVistaに対応していないソフトウエアもあるし、みんながみんな、さあVistaだ! という状況ではないのも理解しているつもり。それでもぼくは、XPよりVistaが好きだな。

 パソコンネタでもう一つ。じつはいま、ぼくはデスクトップだけでノートパソコンを持っていないんだ。だからノートがほしい。デスクトップはWindowsだから、ノートはMacにしようか。なんて思って、MacBookを見に行ったら……MacBookの液晶って、色があんまり良くない気がするのはぼくだけ? うーむ。プロのフォトグラファーだから、よけいそう感じるのかなあ。

 ちなみに、デスクトップで使っているモニターは、三菱電機のRDT261WHという、25.5インチの、わりとお高いヤツ。これは、なかなか色がよろしい。こいつと比べるのは酷だけど、ソニーのVAIOノートだと、かなりきれいな液晶を採用した機種もある。値段もMacBookの高い方と同じくらいだ。だから、アップルにできないわけがない。ジョブズさん、ぜひMacBookの液晶をきれいにしてください。お願いします。

 ほしいと言えば、じつは、ノートパソコンなんかより、自転車がほしいのだ。こないださあ、自転車屋さんを見たら、ローバー(自動車メーカーですな)の自転車が展示してあって、それに一目惚れした。だって、色がブリティッシュ・レーシング・グリーンなんだよ! いかすよね。しかも、ハンドルとサドルが、タンなんだ。いいよねえ。これに籐のカゴをつけて、さらにLEDのライトを装着したら完ぺきじゃない? うん、完ぺきだよ。ああ、ダメだ。こんなこと書いてるそばから、ほしくてたまらない。たぶん、近いうちに買ってしまうな。

 ところで、なぜ自転車がほしいのか。理由があるのだ。

 ああ、どうしよう……そろそろ告白してもいいかな……悩むな。ええい、もういいや。書いてしまえ。じつは、三ヶ月半ほど前から、タバコを吸っていないのだ。JunkCityの竜一じゃないけど、けっこうヘビースモーカーだったのに、本当にぜんぜん吸ってない。

 いや、待って。別に禁煙してるわけじゃないよ。たまたま吸ってないだけだよ。そうさ。だれが禁煙なんかするものか。断じて禁煙ではないのだ。だから、たったいま吸ったっていいのだ。

 けど……まあ、吸っていないのだ。

 その代わり、ぼくの書斎の机には、いままで存在しなかったものが乗っている。それはお菓子だ。タバコを吸う代わり、飴をなめたり、ガムをかんだり、下手するとチョコを食べたりしている。

 その結果……

 太っちゃったのだ! ぎゃーっ! もういい、タバコ吸う!

 というわけにもいかないので、運動のために自転車がほしいなあ……と思っていたところに、例のローバーの自転車を発見してしまって、もう完全に一目惚れ。あの自転車に乗れるなら、タバコを吸わなくてもいい! だから、買ってもいいよね?(←だれに聞いてるんだろう、ぼくは)

 ま、それはともかく。

 タバコを吸っていないと、じつに奇妙なことが起こる。たとえば、コーヒーを飲みに行こうと思って、スターバックスを探している自分がいるんだ! 信じられん。スタバは、どの店も完全に禁煙だから(外に席があるときは例外)、スタバなんて、目じゃないというか目の敵というか、とにかく、スタバは大嫌いだった。ああ、なのに、いまはスタバを探してる。

 あるいはレストランでも、店に入ると、禁煙の席か喫煙か聞かれる。そのとき、禁煙の席を希望している自分がいる! ああ、信じられん。さらに、この間の出張では、ホテルの部屋を決めるときも、禁煙の部屋を希望した。

 何度も言って悪いけど、まったく信じられない! タバコは絶対にやめられないと思っていたのに……いや、違う。別にやめてない。たまたま、吸ってないだけだ。そうとも。だれが禁煙なんてするものか。でも、やっぱり自転車を買おう。うん。そうしよう。

 次回は、もっとマシなエッセイを書くことを約束して、今夜はこれで終わり〜。


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