テキストファイルを整理したい!



 パソコンで作ったファイルって、増えますよね。自分で作ったファイルはもちろん、最近は、インターネットで集めたファイルも増殖気味。いやはや、もうフォルダで管理するのは限界かも。テキストファイルを保存しているフォルダのファイル数をカウントしてみたら、600個を超えてたし。自分で作った(というか書いた?)テキストファイルだけでも200近くある。うーむ。なんとか整理方法を考えないと、なにがなんだかわかんない状態になっております。

 困ったねえ…… と、思って、テキストファイルを整理できるソフトをいろいろと探しました。

 が。

 ないんだこれが、理想的なソフトって。ない。ないのです。でも、使い方を限定すれば、便利なソフトはあります。

 まず、インターネットの情報を収集するときに便利なのが、「紙2001」ってソフト。これは、ブラウザで表示させたページ全体を保存したり、あるいは、ページの一部を部分的に保存するのに便利。

 使い方もごく簡単。まずは「箱」を作る。この「箱」は整理するときのカテゴリね。箱に名前をつければ、それがカテゴリになる。たとえば「神話関係」という箱を作ったら、神話関係の情報を、この中にポイポイ入れていけばいい。「保存」って概念がないから(正確に言うと、紙2001にペーストするだけで保存される)、ワンステップ楽ができる。これ、使い始めてもうずいぶん経つけど、インターネットでの情報収集には、手放せないソフトになりました。フリーウエアです。ありがたや〜


↓紙2001は、こんなソフト。
http://www.ki.rim.or.jp/~kami/ ←紙2001のホームページはこちら


 んー、でもねえ。紙2001は既存のテキストファイルや、それこそ、自分で書いた小説なんかを管理するには不向き。

 そこで、mkエディタってのを使ってみた。これもフリーウエア。タダより安いものはない。っていうか、高かきゃいいってもんでもない。

 これは、ちょっと期待できますよ。左側に「プロジェクト管理」って窓があって、ここに、既存のテキストファイルを登録できる。ちょっと、アウトラインプロセッサに似てるけど、アウトラインプロセッサとの大きな違いは、複数のテキストファイルを管理できるってところ。言葉では説明が難しいんだけど、アウトラインプロセッサって、たとえば論文とか書くとき「章」や「節」で、ひとつの文章を区切って書きたいわけじゃないですか。そういうことができるソフトなんだけど、あくまでも、ひとつのテキストファイルの中を区切ってるんであって、複数のファイルは管理できない。

 ところがmkエディタは、「プロジェクト」って言うだけあって、「章」や「節」にあたる部分を、別ファイルにできるわけ。「第一章」の作者は、Aさん、「二章」はBさんって、別々の人が書いた文章を、あたかも、ひとつのファイルにまとめてあるように表示できる。


↓mkエディタは、こんなソフト
http://www.mk-square.com/ ←mkエディタのホームページはこちら。


 この機能を利用して、ファイルを管理できないかと思ったんだけど、どうも、いまいちスッキリいかない。一番の難点は、mkエディタは、それ自体がエディタだから、別のエディタを利用できないってところ。ぼくはWZエディタを常用してるんで、これが使えないのは辛い。さらにぼくはWZエディタのアウトライン機能を多用してるから、問題は複雑だ。

 早い話、mkエディタでの、ファイル管理は魅力だけど、文章を書くのにはWZエディタの方がぜんぜん便利だから、あくまでもmkエディタを使うってのが前提のテキストファイル管理には移行できない。

 やっぱり、テキストファイルの管理に特化したソフトがいいよ。最近MP3とか音楽ファイルを管理するソフトがあるじゃない。あれのテキストファイル版があればいい。

 と、ソフトを探す旅を続けたけど、ないんだ。人にも聞いたけど、ない。

 だれか作ってくれないかなあ。

 アイデアはありますよ。下記の図は、ぼくにプログラミングの知識があったら、こんなのを作りたい。という希望を表現してみました。見た目が、アップルコンピュータの「iTunes」っていうMP3管理ソフトに酷似してるのはご愛嬌。スティーブ・ジョブズさん、訴えないでね。シャレですから。


↓こんなの。(想像図。日付とかファイルサイズとか嘘っぱち)


 いかが?

 この架空のソフトでは、左側の窓に、「長編小説」とか「短編小説」って親カテゴリが作れて、その中(下)に、さらに細かい作品別の子カテゴリが作れる。

 この図では、子カテゴリの「JunkCity」を選択して、右側の窓に、その内容を表示してるんだけど、親カテゴリの「長編小説」を選択すると、JunkCityや召しませMoney!なんかの子カテゴリの中身が、ずらーっと全部一覧表示されるってのはどうですかね。で、図のように、子カテゴリに移動すると、JunkCity以外のファイルは表示されなくなると。

 もちろん、右側の窓の「タイトル」とか「更新日」っていう、見出しの部分をクリックすると、五十音順とか、日付の新しい順とかで、ソート(並び替え)が行われる。そして、一覧の中のタイトル名のところをダブルクリックすると、そのファイルが任意の(自分の好きな)エディタ、あるいはワープロで開くことができる。

 あ、でも最初の登録作業がめんどくさかったら意味がないんで、作ったカテゴリの部分を右クリックすると「このカテゴリに既存のフォルダを割り当てる」ってメニューが現れて、HDDの任意のフォルダを選ぶと、その中のテキストファイルが、だーっと、自動的に登録されていくってのがいいな。それ以後は、そのフォルダが、カテゴリとリンクしてて、そのフォルダに新しいファイルを保存すると、自動的にカテゴリの中に入る。

 待てよ。だったら、親カテゴリだけ作って、それに割り当てたフォルダの中の「サブフォルダ」が、そのまま子カテゴリになれば、もっと楽だな。

 待て。そこまで言うなら、マイドキュメントみたいなフォルダが一個あって、その中にテキストを全部保存しとく。で、それを読み込めば、中の「親フォルダ」「子フォルダ」「孫フォルダ」の構造が、そのまんまカテゴリになってくれれば、もっと楽だ。

 もちろん、このソフト上から直接フォルダやテキストファイルも作れる。カテゴリを右クリックすると「フォルダの新規作成」とか「テキストファイルの新規作成」ってのも出てきて、「フォルダの新規作成」では、フォルダ(カテゴリ)が作れ、「テキストファイルの新規作成」では、任意の(自分の好きな)エディタなりワープロが開く。そんで、そこになんか書き込んで、タイトルつけて保存すると、そのカテゴリ(実際はカテゴリに割り当てられたフォルダ)に保存される。

 そうか。となると「フォルダの新規作成」は、左側のカテゴリ窓で右クリックすると出現して、「テキストファイルの新規作成」は、右側の一覧窓で右クリックすると出現するようにすれば、インターフェースがスッキリするね。

 さらに、このソフト上で、ファイルの移動とかコピーとかもやりたい。やりたいんですよ先生! もちろん、ドラッグ&ドロップで簡単にね。そうすると、実際のテキストファイルが、実際のフォルダ上で、移動あるいはコピーされる。

 もっと欲張ると、バックアップボタンとかあるとナイスかも。そのボタンを押すと、あらかじめ指定しといた別のHDDなり、CD−RWなりにバックアップしてくれると。もちろん、同期機能で、二回目からは更新された(あるいは新規に保存された)ファイルだけ、バックアップの対象になる。

 なーんて仕様だったら最高なんだけどな。

 つまり、このソフトは、フォルダ(と、テキストファイル)を、スッキリ見やすく管理することに特化したソフトで、実際のテキストファイルは、Windowsの作る普通のフォルダに入ってるわけ。これだったら汎用性が高いと思わない? そのソフト独自の形式で保存されちゃうと、バックアップとかどうしたらいいのか迷いそうだし、HDDを取り替えたり、パソコン買い換えたりしたとき、データの移植が楽そうじゃない?

 プログラミングの知識がないから、なんともいえないんだけど、こんなソフト作るのは、すごーく簡単なような気がするんだけどどうなんだろ。高度な技術はなにも必要ないような気がする。なんで、ないんだろう。簡単じゃないのかなあ。

 あ…… これじゃあ、Windows標準のエクスプローラーとそんなに変わんないからか?

 んー、でも、エクスプローラーじゃ、痒いところに手が届かないじゃん。テキストファイルに特化した使いやすさがほしい。親カテゴリ(フォルダ)を選択すれば、子カテゴリ(フォルダ)の中身が、全部一覧できて、トータルのサイズが表示できるだけでも、かなり使いやすくなる。それに、それぞれのファイルに備考(作者名とか)を書き込めるようになってるとか。

 そうそう、決定稿と書きかけのファイルにそれぞれチェックマーク入れて、それだけ(決定稿だけ、あるいは書きかけだけ)ボタン一発で抽出できるといいね! 抽出機能があれば、フォルダ構造を深くしなくてもすむ。

 あと、見た目だよね。Windowsのエクスプローラーってカッコ悪いもん。一覧表示で、一行ずつ互い違いに色がついてるだけで、ずいぶん見やすくなるはずだけど(印刷された紙のリストだと、よくそうなってるでしょ?)、そういうちょっとした心遣いっていうか、工夫がWindowsのソフトには少ない気がする。

 本当にどなたか作っていただけないかしら? フリーウエアだったら大歓迎だけど、シェアウエアでも、3,000円ぐらいまでなら、喜んでお金を払います。

 もし、そんなソフト、とっくのむかしにあるよ。ってご存じの方がいたら教えてください。オンラインソフト、パッケージソフト問わず、情報をお待ちしております。

 さらに、もし、だったらオレが(あるいは私が)作ってやるよ。なんて、プログラマの方がいたら、ぜひご一報を。あなたのために、謹んで、小説を一本書かせていただきます。ええもう、あなたをカッコいいヒーロー(あるいはヒロイン)にして。SFでもラブストリーでも、なんでもお好みのままに。

 念のため書いときますが、作るときはWindows版にしてね(苦笑)。ぼく、Macもってないんで。


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