ノートパソコン



 ノートパソコンがあったらいいなあ。って本気で思う。ぼくがパソコンを使う用途の八割方が、小説を書くこと。これホントに時間がかかる。毎日、何時間も机にかじりついて、17インチのモニタを見続けるのは、けっこうしんどい。そのわりに、デスクトップのペンティアム400メガヘルツとか、そういうすごい(すごくもないけど、いまとなっては)、パワーを使い切っていない気がする。なんたって、小説を書くのに、ワープロソフトさえ使っていないんだから。

 で、ノートパソコン。最近のノートはパワーも必要十分みたいだし、なんといっても、部屋にじっとしているのがあまり好きじゃないぼくにとって、いつでもどこでも持ち出せるのが最大の魅力だ。さすがに携帯電話をつなげてモバイルだぜ。なんてカッコつけるかどうかわからないけど、夕食のついでに、ファミレスで小説の続きを書くとか(なんてったって、コーヒーがお代わり自由なんですぜ)、仕事の合間にだって小説が書ける。生産性が向上すること間違いなし。これでページの更新もバンバンできる…… わけないか。

 じつは、いまのデスクトップの前は、ノートパソコンを使っていた。Macintoshだったんだけど、上に書いたようにファミレスや仕事の合間に小説を書いていた。そして、そういうスタイルが好きだった。なじみの喫茶店のオヤジさんと仲良くなったのも、そもそも、ぼくがノートパソコンをカウンターで広げていたからだ。そのオヤジさん、パソコンが趣味だったんだよね。

 でも、Macintoshのノートは売ってしまった。ずっとMacintoshのノートで小説書いていたのに、気の迷いといってしまえばそれまでだけど、二台目に買った機種が失敗。PowerBook2400なんだけど、これがどうも使いにくい。キーボードが小さすぎるんだよね。それに、Windowsの方に、いろいろ使ってみたいソフトがあったのも大きな理由(それについては、プレイルームを見てね)。だったら、なんでWindowsでノートを買わなかったのか?

 答えは簡単。二年前のノートパソコンは、えらく高かったのだ。希望のスペックを持つノートパソコンは、どれも30万円を軽く越えていた。いくら必要な機械と言っても、30万円なんて金額を、そうそう出せるわけがない。だからぼくは、ノートパソコンというお気に入りのスタイルを捨てて、デスクトップに走ってしまった。

 ところが、パソコンの値段はどんどん下がり、ノートパソコンもかなりお買い得って金額になってきた。いま、25万円出せば、ぼくが使っているデスクトップより高性能なノートパソコンが買えてしまう。そこまで行かなくても、20万円で、かなり満足できそうな製品が手に入る。二年で、ずいぶん敷居が低くなった気がする。これで、またまたノート好きの虫が騒ぎ出したってわけ。

 さらに、「小説が書けない」病が再発し、よけいハードウェアの環境を変えたくてしかたがない。道具が変われば気分も変わるだろうって期待。(幻想だけど)

 さあ、どうしようか。けっこうマジで考えてますよ。もうソフトウェアの関係で、Macintoshには戻れないけど、それがかえってよかったかも。Windowsの方が安いもんね。それでも、20万円かあ。高いなあ……


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